外出の予定がある日に限って雨が降る——そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。雨の日はどこへ行くにも億劫で、気分まで沈みがちです。しかし考え方を少し変えると、雨の日は「おうち時間を楽しむ絶好のチャンス」でもあります。本記事では、雨の日のおうち時間をより充実させるアイデアを9つご紹介します。次の雨の日が待ち遠しくなるかもしれません。
雨の日こそ「やりたかったこと」をやるチャンス
晴れの日は「外に出なければもったいない」という気持ちが働き、家でゆっくりしたいと思っていてもなかなかできないことがあります。雨の日はそのプレッシャーから解放され、罪悪感なく家にこもれる数少ない日です。「雨だからしかたない」ではなく「雨だからこそできること」に目を向けると、雨の日の過ごし方がガラリと変わります。
大切なのは、雨の日の過ごし方をあらかじめ「持っておく」ことです。「雨の日リスト」として、やりたいこと・見たいもの・読みたいものをメモしておくと、雨が降るたびに何をしようか迷わなくて済みます。以下にご紹介するアイデアから、自分の「雨の日リスト」を作ってみてください。
1. 積読を消化する
「いつか読もう」と思って買ったまま積み上がっている本——いわゆる「積読(つんどく)」を崩すには雨の日が最適です。外に出る誘惑がなく、家にこもる良い理由がある雨の日は、読書に集中できる環境が自然と整います。お気に入りのコーヒーや紅茶を用意し、ブランケットにくるまって本を開く時間は、雨の日ならではのぜいたくです。
一冊を一気に読み切らなくてもOKです。気になるページだけ読む・途中で別の本に浮気する・読みながら気になった言葉をメモするなど、自分のペースで楽しみましょう。雨音をBGMに読書する感覚は、晴れの日にはなかなか味わえない特別なものがあります。
2. 映画・ドラマを一気見する
「時間がなくて見られていなかった映画」「途中で止まったままのドラマ」を一気に見るのも雨の日の王道の楽しみ方です。NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスには膨大な作品が揃っており、雨の日一日では見切れないほどの選択肢があります。普段はなかなか腰が上がらない長編映画や海外ドラマシリーズも、雨の日なら腰を据えて楽しめます。
より充実した映画体験にするために、カーテンを閉めて部屋を暗くし、大きめの音量でサウンドを楽しんでみてください。ポップコーンや好きなお菓子を用意して「おうち映画館」気分を演出するのもおすすめです。見終わった後に感想をメモしておくと、映画の記憶が長く残ります。
3. 部屋の模様替えや整理整頓をする
雨の日は家の中を見直す絶好の機会でもあります。普段は後回しにしがちな引き出しの整理・クローゼットの見直し・本棚の並び替えなど、気になっていた場所に着手してみましょう。整理が終わった後のスッキリ感は、雨でどんよりした気分を一気に晴らしてくれます。
大がかりな模様替えをしなくても、小物の配置を変えるだけで部屋の雰囲気はガラリと変わります。観葉植物の置き場所を変える・棚の上のディスプレイを季節に合わせて入れ替える・使わなくなったものをフリマアプリに出品する準備をする、といった小さな作業から始めてみてもよいでしょう。
4. 料理を丁寧に楽しむ
平日の忙しい日は時短・手抜き料理になりがちですが、雨の日のゆったりした時間を使って「いつもより手のかかる料理」に挑戦してみましょう。じっくり煮込むカレーやシチュー・初めて作る国の料理・スイーツ作りなど、時間をかけてこそ美味しくなる料理は雨の日に最適です。
料理の工程そのものを楽しむ意識を持つと、雨の日の時間が豊かになります。包丁の音・煮込む香り・完成した料理の盛り付けまで、ひとつひとつに丁寧に向き合う時間は、日常の中の小さなマインドフルネスになります。作った料理を写真に残し、レシピをメモしておくと次への楽しみにもなります。
5. オンライン学習で新しいスキルを身につける
雨の日のまとまった時間は、新しいことを学ぶのにも向いています。YouTubeやUdemyなどのオンライン学習プラットフォームでは、プログラミング・デザイン・写真編集・語学・楽器など、さまざまなスキルを動画で学べます。「興味はあったけどなかなか手をつけられなかった」ことを、雨の日に少し試してみましょう。
最初から完璧にマスターしようと気負わなくて大丈夫です。「今日は入門動画を1本見るだけ」という軽い気持ちで始めると、意外と夢中になって2本・3本と進んでいることもあります。雨の日のたびに少しずつ続けることで、気づいたころには新しいスキルが身についているかもしれません。
6. 手紙やポストカードを書く
メールやLINEが主流の時代に、手書きの手紙やポストカードを送ることはそれだけで特別な意味を持ちます。しばらく連絡が取れていない友人・遠くに住む家族・お世話になった恩師など、ふと思い浮かんだ人に手紙を書いてみましょう。受け取った人が感じる喜びと、書いた人が感じる温かい気持ちの両方が、手紙の醍醐味です。
雨音を聞きながら便箋に向かう時間は、静かで落ち着いた特別なひとときになります。文具店で気に入った便箋や切手を選ぶことも、手紙を書く楽しみのひとつです。最近では手書き風のレタリングやカリグラフィーを練習しながら手紙を書くスタイルも人気があります。
7. ポッドキャストやラジオをじっくり聴く
普段は通勤中や家事の「ながら聴き」が多いポッドキャストやラジオを、雨の日はじっくり腰を据えて聴いてみましょう。好きなパーソナリティのトーク・ドキュメンタリー形式の番組・落語や朗読など、画面を見なくても楽しめるコンテンツは雨の日のおうち時間と相性抜群です。
目を閉じて音だけに集中すると、普段は気づかなかった声のニュアンスや言葉の選び方など、新鮮な発見があります。Spotifyやstand.fmなどのプラットフォームには無料で聴けるポッドキャストが無数にあり、好みのジャンルを探す楽しさもあります。
8. 写真や動画の整理・アルバム作り
スマートフォンの中に何千枚もの写真が溜まったままになっていませんか。雨の日はそれらを整理する絶好の機会です。旅行・イベント・日常のスナップをフォルダ分けしたり、お気に入りの写真を選んでフォトブックを注文したりと、思い出を形にする作業は意外と楽しく時間を忘れます。
ネットプリントサービスを使えばスマートフォンから手軽にフォトブックが作れ、価格も手頃です。完成したフォトブックは家族へのプレゼントにもなります。また、動画もスマートフォンのアプリで簡単に編集できるため、旅行映像などをまとめて短いムービーを作ってみるのもおすすめです。
9. 何もしない時間を楽しむ
雨の日の過ごし方として、あえて「何もしない」ことも立派な選択肢です。窓から雨の景色を眺める・好きな音楽をかけてぼんやり過ごす・昼寝をする——何かを「しなければ」という義務から解放されて、ただそこにいることを楽しむ時間は、忙しい日常を生きる現代人にとってとても貴重です。
ヨーロッパには「niksen(ニクセン)」というオランダ語の概念があります。意図的に何もしないこと・ぼんやりすること、という意味で、これがストレス解消や創造性の向上に効果的だとして近年注目されています。「何もしない」ことに罪悪感を持たず、雨の日くらいは心と体を完全に休ませることも、立派なおうち時間の過ごし方です。
まとめ
雨の日は「外に出られない残念な日」ではなく「おうち時間を満喫する特別な日」として捉えると、同じ雨でも全く違う体験になります。今回ご紹介した9つのアイデアの中から、自分が「これいいな」と思ったものをいくつか「雨の日リスト」に加えておいてください。次に雨が降ったとき、きっと少しワクワクした気持ちになれるはずです。